ホルムアルデヒド-3 [建材・素材など]
先週、(2012.5.18~19)
群馬県、埼玉県、千葉県の利根川水系の浄水場で、
処理済みの水道水から国の基準(1リットルあたり0.08mg)を超える、
化学物質ホルムアルデヒドが検出されました。
このホルムアルデヒドという化学物質は、
建築関係者なら知らない人はいないはずの化学物質ですが、
どういう物質であるかを理解している人は少ないかもしれません。
ホルムアルデヒドの水溶液がホルマリン。
つまり、防腐剤として利用されることが多いです。
沸点が-20℃と低いので揮発しやすいです。
道水の基準とホルムアルデヒドについて、改めて調べてみました。
厚生労働省の水道水基準について
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/
水質基準項目と基準値(50項目)
水質管理目標設定項目と目標値(27項目128物質)
要検討項目と目標値(48項目)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html
水質基準の見直しにおける検討概要
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/konkyo0303.html
このページには、それぞれの化学物質についての説明が、
PDFファイルで見られます。
ホルムアルデヒドについて、一部を引用します。
つまり、入浴時に気をつける必要が有るということですね。
群馬県、埼玉県、千葉県の利根川水系の浄水場で、
処理済みの水道水から国の基準(1リットルあたり0.08mg)を超える、
化学物質ホルムアルデヒドが検出されました。
このホルムアルデヒドという化学物質は、
建築関係者なら知らない人はいないはずの化学物質ですが、
どういう物質であるかを理解している人は少ないかもしれません。
ホルムアルデヒドの水溶液がホルマリン。
つまり、防腐剤として利用されることが多いです。
沸点が-20℃と低いので揮発しやすいです。
道水の基準とホルムアルデヒドについて、改めて調べてみました。
厚生労働省の水道水基準について
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/
水質基準項目と基準値(50項目)
水質管理目標設定項目と目標値(27項目128物質)
要検討項目と目標値(48項目)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html
水質基準の見直しにおける検討概要
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/konkyo0303.html
このページには、それぞれの化学物質についての説明が、
PDFファイルで見られます。
ホルムアルデヒドについて、一部を引用します。
「吸入暴露試験では発がん性を示すが、経口暴露では明らかな発がん性は示さない」
「ホルムアルデヒドは入浴時等の水道水からの気化による吸入暴露による影響も考慮に入れる必要がある」
つまり、入浴時に気をつける必要が有るということですね。
ポリ・・・(プラスティックと化学繊維) [建材・素材など]
「ポリ」が付く色々な樹脂(プラスティック)と化学繊維
ポリエステル
ポリプロピレン(PP)
ポリエチレン(PE)
ポリエチレンテレフタレート(PET)
ポリスチレン(PS)
ポリカーボネート(PC)
ポリウレタン(PU)
ポリ塩化ビニル(PVC) ・・・など。
最初の4つ(ポリエステル、PP,PE,PET)は殆ど問題がなくて、
次の4つ(PS,PC,PU,PVC)は、問題があることが多い物質です。
しかし、どちらも製品にするときの成分や製造過程や保管状況によって、
問題が出たり出なかったりするので、判断が難しいのですが…。
因みに、私はポリウレタンがとても苦手です。
衣服にも使われている事が多い材質で、
ストレッチ素材を好む人が増えているらしく、
最近は、Gパンでもポリウレタンが含まれている製品が殆どです。
住宅でも、断熱材(泡で断熱)にも使われていますが、
その場合には、難燃剤も燃やすと危険な成分であることが多いらしいので、
2重に要注意な建材です。(でも、使われることが多いです)
ポリウレタンはイソシアネートという物質から作られますが、
ポリエステル
ポリプロピレン(PP)
ポリエチレン(PE)
ポリエチレンテレフタレート(PET)
ポリスチレン(PS)
ポリカーボネート(PC)
ポリウレタン(PU)
ポリ塩化ビニル(PVC) ・・・など。
最初の4つ(ポリエステル、PP,PE,PET)は殆ど問題がなくて、
次の4つ(PS,PC,PU,PVC)は、問題があることが多い物質です。
しかし、どちらも製品にするときの成分や製造過程や保管状況によって、
問題が出たり出なかったりするので、判断が難しいのですが…。
因みに、私はポリウレタンがとても苦手です。
衣服にも使われている事が多い材質で、
ストレッチ素材を好む人が増えているらしく、
最近は、Gパンでもポリウレタンが含まれている製品が殆どです。
住宅でも、断熱材(泡で断熱)にも使われていますが、
その場合には、難燃剤も燃やすと危険な成分であることが多いらしいので、
2重に要注意な建材です。(でも、使われることが多いです)
ポリウレタンはイソシアネートという物質から作られますが、
耐震補強 [建材・素材など]
東日本大震災から1年経ちました。
そして先日、友人から住宅の耐震補強について、
意見を求められましたので、私なりにまとめてみました。
基本的には次の手順で進みます。
1. 簡易耐震診断
2. 精密耐震診断
3. 耐震補強設計
4. 耐震補強工事
自治体によっては、無料で簡易耐震診断を行っていたり、
それ以外にも補助金制度が有ったりするので、
有効に活用したいです。
東京都耐震ポータルサイトには、
耐震補強についての説明があり、わかりやすいので参考にしています。
http://www.taishin.metro.tokyo.jp/index.html
その中でも、一読したい内容がこちらです。
3.耐震改修が命を救う
4.耐震シェルターという方法
「安価で信頼できる耐震改修工法や装置の紹介」
というPDFへのリンクが、ページの下のほうにあります。
住宅の形状や地盤によって、向き不向きがありますので、
金額だけでは判断できないですが、参考になります。
この中で、個人的に関心を持っているのが、
「品川シェルター」です。
PDFの中に、問合せ先があります。
ここまでは一般的な内容ですが、カナリアの立場でもう少し。(※1)
そして先日、友人から住宅の耐震補強について、
意見を求められましたので、私なりにまとめてみました。
基本的には次の手順で進みます。
1. 簡易耐震診断
2. 精密耐震診断
3. 耐震補強設計
4. 耐震補強工事
自治体によっては、無料で簡易耐震診断を行っていたり、
それ以外にも補助金制度が有ったりするので、
有効に活用したいです。
東京都耐震ポータルサイトには、
耐震補強についての説明があり、わかりやすいので参考にしています。
http://www.taishin.metro.tokyo.jp/index.html
その中でも、一読したい内容がこちらです。
3.耐震改修が命を救う
4.耐震シェルターという方法
「安価で信頼できる耐震改修工法や装置の紹介」
というPDFへのリンクが、ページの下のほうにあります。
住宅の形状や地盤によって、向き不向きがありますので、
金額だけでは判断できないですが、参考になります。
この中で、個人的に関心を持っているのが、
「品川シェルター」です。
PDFの中に、問合せ先があります。
ここまでは一般的な内容ですが、カナリアの立場でもう少し。(※1)
塗装工事-5 [建材・素材など]
水性塗料は、
「環境にやさしく、人体に無害」といわれていますが、
私の体調が悪化した原因の一つです。
理由は、高沸点の有機溶剤がじんわりと時間をかけて発散するからです。
しばらく前の休日に、低周波音で目が覚めました。
でも、だるくて、そのままうとうとと…。
母に起こされ、しぶしぶ起きて、気になる音の発生源は…。
なんと、50m離れた住宅の外壁塗装工事中でした。
音だけではなく、溶剤臭も…(T_T)
その後、部屋の窓をシッカリ閉めてから外出し、
塗装工事が終わる夕方までは、帰宅しないことに。
つまり、ペンキに含まれる溶剤の成分で体調が悪くなって、
起きられなかったのですが、
工事現場には、水性塗料を使用中との看板が…。
これは、塗装工事の手順を知らないと誤解する内容です。
仕上げの塗料が水性でも、下地調整や下塗り剤には、
下地と仕上げ塗料をなじませ、剥がれ難くするために、
接着剤のような役割を持った材料が使われますが、
有機溶剤が含まれることが多いのです。
しかし、一般的な塗装工事業者の営業担当者は、
「環境にやさしく、人体に無害」といわれていますが、
私の体調が悪化した原因の一つです。
理由は、高沸点の有機溶剤がじんわりと時間をかけて発散するからです。
しばらく前の休日に、低周波音で目が覚めました。
でも、だるくて、そのままうとうとと…。
母に起こされ、しぶしぶ起きて、気になる音の発生源は…。
なんと、50m離れた住宅の外壁塗装工事中でした。
音だけではなく、溶剤臭も…(T_T)
その後、部屋の窓をシッカリ閉めてから外出し、
塗装工事が終わる夕方までは、帰宅しないことに。
つまり、ペンキに含まれる溶剤の成分で体調が悪くなって、
起きられなかったのですが、
工事現場には、水性塗料を使用中との看板が…。
これは、塗装工事の手順を知らないと誤解する内容です。
仕上げの塗料が水性でも、下地調整や下塗り剤には、
下地と仕上げ塗料をなじませ、剥がれ難くするために、
接着剤のような役割を持った材料が使われますが、
有機溶剤が含まれることが多いのです。
しかし、一般的な塗装工事業者の営業担当者は、
PRTR、MSDS、GHS-4 [建材・素材など]
GHSについての解りやすい説明はこちら。
(環境省>保健・化学物質対策>国際的動向と我が国の取組)
http://www.env.go.jp/chemi/ghs/
GHSのシンボルと名称が解りやすいページはこちら。
(厚生労働省 職場の安全サイト)
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/ghs_symbol.html
世界的に統一されたルールのはずですが、
(環境省>保健・化学物質対策>国際的動向と我が国の取組)
http://www.env.go.jp/chemi/ghs/
GHSとは… 世界的に統一されたルールに従って、化学品を危険有害性の種類と程度により分類し、その情報が一目でわかるよう、ラベルで表示したり、安全データシートを提供したりするシステムのことです。
GHSのシンボルと名称が解りやすいページはこちら。
(厚生労働省 職場の安全サイト)
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/ghs_symbol.html
世界的に統一されたルールのはずですが、
PRTR、MSDS、GHS-3 [建材・素材など]
MSDSについては経済産業省のサイトに説明があります。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/msds/msds.htmlより引用
日々、増え続けている化学物質
そして、少しずつ明らかになる危険性
危険が分かってから、回収される商品
という状況が現実ですから、
わけの分からない物質を使うよりも、
100年以上の期間使い続けて、問題が無かった物質を使うほうが、
危険性が少ないはずなのですが、
消費者のニーズ、クレームなどに対応するためには、
新しい物質を使いたくなるようです。
消費者として、自分や家族の体調に影響が少ないものを選ぶ目安として、
MSDS(化学物質等安全データシート)は、参考になる書類です。
GHS対応という形式だと、危険性が9つの絵で表示されるので、
わかりやすいし、とっつきやすいと思います。
しかし、対応しているメーカーが少ないのが現実。
物質によっては、一般的な書式をダウンロードできます。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/msds/msds.htmlより引用
MSDS 制度とは、事業者による化学物質の適切な管理の改善を促進するため、対象化学物質又はそれを含有する製品を他の事業者に譲渡又は提供する際には、その化学物質の特性及び取扱いに関する情報(MSDS:化学物質等安全データシート)を事前に提供することを義務づける制度です。
日々、増え続けている化学物質
そして、少しずつ明らかになる危険性
危険が分かってから、回収される商品
という状況が現実ですから、
わけの分からない物質を使うよりも、
100年以上の期間使い続けて、問題が無かった物質を使うほうが、
危険性が少ないはずなのですが、
消費者のニーズ、クレームなどに対応するためには、
新しい物質を使いたくなるようです。
消費者として、自分や家族の体調に影響が少ないものを選ぶ目安として、
MSDS(化学物質等安全データシート)は、参考になる書類です。
GHS対応という形式だと、危険性が9つの絵で表示されるので、
わかりやすいし、とっつきやすいと思います。
しかし、対応しているメーカーが少ないのが現実。
物質によっては、一般的な書式をダウンロードできます。
PRTR、MSDS、GHS-2 [建材・素材など]
環境省の化学物質ファクトシートというサイトがあります。
http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet.html
してあるそうです。
印刷物もあります。参照するのには便利です。
先日、化学物質に関する勉強会で戴きました。
A5サイズ、厚さ5センチです。
なんと、無料です。
サイトでは何が分かるかというと、
キーワード・用途などから検索できます。
試しに洗浄剤で検索すると、
合成洗剤の成分である、合成界面活性剤がリストアップされます。
別名:LASといわれている、一番一般的な合成界面活性剤、
http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet.html
「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(平成11年法律第86号、略称「化管法」)の第一種指定化学物質を対象に作成
してあるそうです。
印刷物もあります。参照するのには便利です。
先日、化学物質に関する勉強会で戴きました。
A5サイズ、厚さ5センチです。
なんと、無料です。
サイトでは何が分かるかというと、
キーワード・用途などから検索できます。
試しに洗浄剤で検索すると、
合成洗剤の成分である、合成界面活性剤がリストアップされます。
別名:LASといわれている、一番一般的な合成界面活性剤、
PRTR、MSDS、GHS [建材・素材など]
PRTRもMSDSもGHSも、一般的には耳慣れないアルファベットの羅列です。
しかし、それらで扱っている化学物質は、意外なほどに身近なものです。
特に、一般家庭で使用されているものでは、
合成洗剤に含まれている合成界面活性剤、
防虫剤や殺虫剤に含まれている成分、
一般的な書籍・雑誌・チラシ・新聞などで使用されているインクの成分。
用語の内容は、以下のサイトから転載します。
NPO法人 有害化学物質削減ネットワーク
http://www.toxwatch.net/
PRTR:有害物質排出移動登録
事業者が取り扱う有害化学物質の大気、水、土壌など環境への排出量、
及び廃棄物や下水道への移動量を、毎年届け出て、国が集計公表する制度です。
MSDS:製品安全データシート
製品化学物質やそれが含まれる原材料を安全に取り扱うための情報を記したもの
GHS:化学品の分類および表示に関する世界調和システム
化学品の危険有害性の種類と程度による
分類、ラベル表示、安全データシートについての、
世界的に統一されたルール
[ここまで転載]
合成洗剤の主成分である合成界面活性剤で、
しかし、それらで扱っている化学物質は、意外なほどに身近なものです。
特に、一般家庭で使用されているものでは、
合成洗剤に含まれている合成界面活性剤、
防虫剤や殺虫剤に含まれている成分、
一般的な書籍・雑誌・チラシ・新聞などで使用されているインクの成分。
用語の内容は、以下のサイトから転載します。
NPO法人 有害化学物質削減ネットワーク
http://www.toxwatch.net/
PRTR:有害物質排出移動登録
事業者が取り扱う有害化学物質の大気、水、土壌など環境への排出量、
及び廃棄物や下水道への移動量を、毎年届け出て、国が集計公表する制度です。
MSDS:製品安全データシート
製品化学物質やそれが含まれる原材料を安全に取り扱うための情報を記したもの
GHS:化学品の分類および表示に関する世界調和システム
化学品の危険有害性の種類と程度による
分類、ラベル表示、安全データシートについての、
世界的に統一されたルール
[ここまで転載]
合成洗剤の主成分である合成界面活性剤で、
オレフィン系長尺シート(床材)は一般名称ですが・・・ [建材・素材など]
床用の建材 長尺シートは、
プラスティックタイル(Pタイル)とは違い、
目地が少ないタイプなので、
トイレなどの水がかりがある場所で使われることが多いです。
先日、オレフィン系長尺シートを、
一般名称ではないと思っていた、
設計事務所勤務の設計者が存在することを知りました。
長尺塩ビシートも、
オレフィン系長尺シートも、
商品名ではない一般名称なのですが。
確かに、最近でも病院や学校などでは、
塩ビ系長尺シートが使われることが多いし、
種類が多いし、施工も楽だし・・・
でも、化学物質過敏症の患者にとっては、
塩ビ系建材に使われている
フタル酸エステル系などの可塑剤は、
とにかく避けたい揮発性物質です。
私の体調が悪化してからは、
プラスティック系の建材を使う時には必ず、
オレフィン系長尺シートとオレフィン系巾木、
そして、オレフィン系壁紙を指定しています。
予算に余裕があれば、
床材は、国産無垢材のフローリング(浮造り)、
巾木は、無垢材(床に接する部分はR加工)、
壁見切りは、国産無垢材、
壁と腰壁は、ルナファーザー+超低VOC水性塗料です。
水性塗料には、
プラスティックタイル(Pタイル)とは違い、
目地が少ないタイプなので、
トイレなどの水がかりがある場所で使われることが多いです。
先日、オレフィン系長尺シートを、
一般名称ではないと思っていた、
設計事務所勤務の設計者が存在することを知りました。
長尺塩ビシートも、
オレフィン系長尺シートも、
商品名ではない一般名称なのですが。
確かに、最近でも病院や学校などでは、
塩ビ系長尺シートが使われることが多いし、
種類が多いし、施工も楽だし・・・
でも、化学物質過敏症の患者にとっては、
塩ビ系建材に使われている
フタル酸エステル系などの可塑剤は、
とにかく避けたい揮発性物質です。
私の体調が悪化してからは、
プラスティック系の建材を使う時には必ず、
オレフィン系長尺シートとオレフィン系巾木、
そして、オレフィン系壁紙を指定しています。
予算に余裕があれば、
床材は、国産無垢材のフローリング(浮造り)、
巾木は、無垢材(床に接する部分はR加工)、
壁見切りは、国産無垢材、
壁と腰壁は、ルナファーザー+超低VOC水性塗料です。
水性塗料には、