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化学物質過敏症の誤解-6 [化学物質過敏症…]

「化学物質過敏症なので…」という話をすると、
「世の中は化学物質があふれているから、生きられないじゃない?」
と言われることがありますが、大きな誤解があります。

化学とは、
さまざまな物質の構造・性質および物質相互の反応を研究する、
自然科学の一部門のこと。(Wikipediaより)

つまり、世の中の構成物質を「化学物質」と表現しています。

なんとなく理解したつもりだった原子や分子については、
高校生になってから読んだ本によって、
わくわくドキドキしながら理解を深めました。

【アイザック・アシモフ選集】
〈化学編 第1〉宇宙をつくる元素 (1970年)
〈化学編 第2〉炭素の世界 (1970年)
〈化学編 第3〉窒素の世界 (1970年)

これらの本は現時点では購入できないのですが、
都立図書館には置いてあったので、
機会を見つけて、一度は読むことをオススメします。


さて、化学物質過敏症は、
全ての化学物質に反応するわけではなく、
有害性を指摘されている化学物質に反応しているらしいです。
そして、それらはとても微量であるため、
測定器による検出が難しい場合があるようです。

とにかく反応する量や種類は、個人差が大きいです。
今までの経験上、問題が少ないとされていた化学物質、
例えば、ラベンダーやヒノキの成分などですが、
それらに反応する人がいます。
でも、それらも量が増えれば有害と言われています。

一番大事なのは、
生活用品に含まれている有害な化学物質を理解すること。
それに必要なのは、化学知識、特に有機化学の知識だと思います。

知らずに怖がるより、理解して避ける生活をすること。
それによって、生きられる世界が広がります。

知らずに摂取して、知らないうちに体調が悪くなる、
知っていても「これくらい大丈夫、私は弱くないから」
と思っていても、じんわり、じんわり、健康が削られていく…。

一般的に使われている生活用品、
合成洗剤、柔軟剤、殺虫剤、防虫剤、食品添加物、
衣料品に含まれている加工剤(防皺、難燃、形状記憶など)、
プラスティック製品に含まれている可塑剤などには、
合成された様々な、有毒性を指摘されている化学物質が含まれています。

例えば、衣類などに使われているポリウレタン、
原料のイソシアネートを調べれば、有害性がわかります。
製品にイソシアネートが残っていれば…。
そして良く耳にする「ホルムアルデヒド」について。

わかりやすい説明があるサイトが有ります。
一般財団法人 ボーケン品質評価機構
http://www.boken.or.jp/

トップページの一番下、
「法律・表示等の知識を学ぶ」には、以下の項目があります。
・繊維の知識
・表示の知識(繊維)
・表示の知識(雑貨・日用品)
・安全性・化学分析に関する知識
・海外の法規制に関する知識

ポリウレタンは、繊維の知識に、
ホルムアルデヒドは、安全性・化学分析に関する知識に、
説明が記載されています。


有害性を指摘されている化学物質を賢く避けて、
健康を保ち続けたいと思います。

だから、「有機化学は義務教育で必要」
なのではないかと思う今日この頃…。
もちろん、丸暗記できる量でないのは事実なので、
覚えるよりも、理解を深めたいです。


初出:2014-05-22
20201101、20230828:リンク先に関する説明修正。

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