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シックスクール対策-3 [生活空間]

シックスクールに関する記事やニュースで、
「原因は不明である」とか、
「基準値を下回っている」などという文面が多いです。

原因物質の測定方法は、色々ありますが、
一番多い方法は、次の2通りです。
1. 文部科学省が指針値を出している6物質だけを測定、
2. 6物質とTVOC(揮発性化学物質の総量)を測定。

そして測定方法も大きく2種類です。
試薬を染み込ませたものを置いておくもの。
(パッシブ測定)
ポンプで空気を検知管に反応させたり、吸収させるもの。
(アクティブ測定)

ポンプには手動式と機械式があり、
検知管には、薬品ごとのタイプでその場で分かるものと、
室内空気を吸収させてから内容を分析するものがあります。

一番正確なのは、機械式のポンプで室内空気を採取し、
分析会社で加熱して分析する方法だそうです。

その方式では、対応できる会社の殆どで、
52物質の測定値がリストになって表示され、
さらに、折れ線グラフのチャートが付いているので、
指針値がある物質だけではなく、
その場に存在する、名称が不明な物質まで測定できます。

一番重要なのは、測定する目的です。
6物質とTVOCを測定するのが目的ではなく、
その空間に存在する化学物質の量と種類と毒性と…。

それらがわかってから初めて、
除去方法、緩和方法などの改善方法を検討できるはずです。
6物質のみの測定では、対策方法を考えることが難しいと思います。

測定方法は、こちらの書籍がわかりやすいです。
シックハウス対策マニュアル[日本建築学会]


初出:2012-01-08

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