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シックスクール対策-2 [生活空間]

シックスクールに関する記事やニュースで、
「原因は不明である」とか、
「基準値を下回っている」などという文面が多いです。

現時点では、
建築基準法の2物質が法律で決まっているもの。
文部科学省の6物質と
厚生労働省の13物質+TVOC(揮発性化学物質の総量)が、
指針値で決まっているもの。

しかし、測定方法によっては測定できてない場合があります。
もちろん、家具を入れてから測定していなかったら、
現実的な数値が出ないのは当たり前。

それに、使用している最中に測定しないと、
体調へ影響している物質は出てこないだろうし。

建物使用中に問題になるものは、こちら。
整髪料、香料、防虫剤、保存料、防腐剤、
合成洗剤、塩ビの鞄、新しい靴、
文房具、教科書、印刷物、
防水スプレー、クリーニングの溶剤臭が残っている衣服など。

学校の場合、工事完了後に十分な換気、ベイクアウト(※1)
測定値が出にくい測定方法(安くて簡単!)
それから、工事が完了するのが気温が低い時期が多かったり。
これらによって、基準値以下の数字が出る可能性が高いです。

気温が低い場合には、測定時間を延ばさないと、
十分な数値が出ない場合が多いのは、考えて分かるはずですが、
国が決めた方法だと、なかなか…。

対応策としては、予防原則が基本だと思います。
危険だと思われる物質を含んでいる建材を使わない。
体調へ影響があると言われているものは使わない。
化学物質過敏症の発症者が使える建材、生活用品を使う。

その時に役立つのが、
MSDS(化学物質等安全データシート)や成分表などです。

※1 ベイクアウト
室温を高くして、揮発物質を揮発させて換気して、
という作業を何回か実行すると、ある程度は揮発物質が少なくなります。
しかし建材によっては、耐久性などへの影響が無いわけでもないし、
揮発温度が高い物質は、そのまま残っている可能性があります。


初出:2011-12-04

※SDSは平成23年度(2011年度)までは、
「MSDS (Material Safety Data Sheet : 化学物質等安全データシート)」と呼ばれていました。
2016年現在でもMSDSで検索がヒットする場合が多いです。

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