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シックスクール対策 [生活空間]

日経アーキテクチュア 2011年10月10日号に、
化学物質対策を徹底した校舎完成、
枚方市立第3中学校の記事があります。

化学物質過敏症の認知は広がりつつあるらしいですが、
やはり、理解されるまでには時間がかかりそうです。

しかし記事を読みましたら、私が現場監理の時に希望しても、
実現できなかった3つのことが実現されていたのは、
とても嬉しいことで、大きな1歩だと思います。

3つのこととは、
1. 建材、特に木材の梱包、配送状態
2. 作業する方々の作業着に使われる洗剤
3. 作業する方々の禁煙

1.木材は、農薬等の薬品を使用していなくても、
他のニオイ、つまり化学物質が付着しやすいです。
特に、排気ガスが染み込んでしまったら、
化学物質過敏症の人にとっては気になる状況になる場合が多いはず。

2.一般的に使用されている洗剤には、
合成界面活性剤、香料、漂白剤など、色々と入っています。
そして、それらは気になる程度に揮発します。
着用している方々は、そのニオイに慣れていることがあるため、
それらの成分が気にならないでしょうが、
化学物質過敏症の者にとっては、体調を崩す原因となります。

3.喫煙しない人を担当者に選んだとのことです。
喫煙者にとって、タバコ成分は気にならないらしいですが。
喫煙後30分程度は、呼気にタバコ成分が含まれるらしいですから、
喫煙しない人が担当すれば、安心ですね。

なぜなら、合成洗剤やタバコの成分が作業中に、
ニオイを吸収しやすい建材に付着する可能性がありますので。

私の場合には打ち合わせ中に、
それらのニオイが気になってしまうのですが…。
(時々判断力が低下するのが事実です…)

しかし、床材料にリノリウムを使用した部分があるなど、
私から見てちょっと、気になる部分が残されているようですが、
とにかく、ここまで細やかに考えてくださる、
現場監督さんがいらっしゃるということは、
これからのシックスクール対策に期待できそうです。

それから、学校を使用する立場の方から、
「化学物質を持ち込まないように気をつける」
という内容のコメントがありました。

整髪料や香水、教科書のインク、ランドセル、
合成洗剤、柔軟剤、防虫剤、殺虫剤など。
体調が悪化する揮発物質を含むものはたくさんあります。
これらについて少しずつ理解が進めば、現時点で発症していない、
または、発症に気づいていない生徒さんにとっても、
学習がはかどりやすい環境が整備されると思います。


初出:2011-10-23

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