整髪料…

時々、整髪料のニオイがきつい人が居る。
屋外で5m以上離れていても、整髪料を付けている、
ということがはっきり分かるくらいのニオイ強さ。
普段使っているニオイに関しては、だんだん鈍感になるので、
本人が思っている以上に、必要以上の量を使っている可能性がある。

友人と映画を見に行った時のこと。
友人の目の前に座った人の整髪料が凄かったらしい。
その頃、映画館内は省エネで、女性にとっては適温。
でも、男性にとっては暑い室温らしく、団扇で扇いでいて、
扇ぐたびにそのニオイが友人の方へ…。

友人は、化学物質過敏症発症者というわけではないが、
映画の途中で意識が遠のいたらしい。

私も電車に乗っている時に、
整髪料のニオイで意識が遠のいたことがある。
空いている電車に乗って、珍しく座った時に限って、
同じ車輌に整髪料のニオイが強い人が居たらしく…。

マスクで防御することが多いが、
疲れて半分寝ているときなどは、
整髪料成分を、かなり吸ってしまっていることがある。

そんな時は、帰宅して入浴している間も、
整髪料成分が鼻の奥に残っている感じがしたり、
なかなか寝付けなかったり、
頭痛（恐らく偏頭痛）が酷くなったり、
吐き気が続いたり、イライラしたり…。

化学物質過敏症発症者なので、
健康な人の100分の1～10,000分の1程度の量で、
体調に影響が出るし、嗅覚で感知することもあるが、
健康な人でも気づかない内に、
それらの成分を吸い込んでいるはず。

環境によっては、体内に溜まっていく。
排出や解毒が間に合わなければ、
それらは化学物質過敏症の発症（悪化）原因になっていく。

世の中の不眠症、偏頭痛、イライラの原因の一つとして、
整髪料の成分は十分に考えられるものだと思う。


初出：2011-10-16