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このブログについて07 [このブログについて]

ブログを始めてから5年目で、記事数が600となりました。
化学物質過敏症の診断を受けてから、8年経過しました。
そして化学物質過敏症が病名登録されて2年と7ヶ月目です。(※1)

私の体調がしっかりと悪化したのは2002年の冬からですが、
1996年にスプレー糊が直接の原因で、高熱を出して幻覚を見ているので、
既にその頃、化学物質過敏症への一歩を踏み出していたと思います。

その後、2003年の夏に腸炎、秋から更に悪化、
2004年に北里研究所病院で診断を受けました。(※2)
2004年4月に、ホームページで啓蒙活動を開始…。
その後、体調が思わしくなくて中断(というより放置)
そして2008年4月から、このブログを始めました。

化学物質過敏症が悪化すると、学習障害が出てきます。(※3)
私の場合には、診断を受ける5年以上も前から、
設計監理という仕事をあきらめようかと思ったくらいに、
記憶に異常が出ていました。思い出せないのです、色々と。
そして時々、判断力が極端に低下していることも自覚していました。

そのような状態だったので、一時期は、必要な知識を思い出せないなら、
忘れる速度以上に、知識を詰め込めばよいのではないか、
というこで、毎週のように検定試験を受験していました。(※4)
もちろん、その知識は仕事を続ける上で、とても役に立ったのですが、
問題は違った部分にあったのを理解したのは、
化学物質過敏症という病名に辿り着いてからでした。

「建築士という職業は、人の生命に関わる仕事だ」
1級建築士だった父の言葉です。
父は得意分野が構造の管理建築士でしたが、
私は意匠担当の道へ進みました。(※5)
しかし、化学物質過敏症が悪化した時点で、
意匠担当でも、十分に人の生命に関わっていることを実感しました。

2012年2月から、にほんブログ村に登録しました。
ランキングに参加することで、
化学物質過敏症という名称が人目に曝される機会が増えると思いましたので。

女性建築士ということを隠していたわけではないのですが、
今回改めて表に出した理由は、体調がある程度回復してきたこと、
特に記憶や判断力が、以前に比べてはっきりする時間が長くなってきたことです。

幸いなことに、勤務先で良い理解者に恵まれたこと、
【化学物質過敏症でも問題なく住める建物の設計】を
目標に設定したことにより、(※6)
一番大変な時期を乗り越えることができたのだと思います。
それに、休職せずにできる範囲で仕事ができたのも、
とてもありがたいことです。(※7)

体調が悪化してから将来への不安が大きくなったのですが、
設計者として[住環境を提供する立場]でもあるわけで、
化学物質過敏症発症者のお役に立てるようにと、
使える生活用品の確保、体調の維持と改善、
できる範囲で、住む場所の改善などについて、試行錯誤を続けています。
人のためだと思うと、結構、頑張れる事が多いと思いますので。

もちろん、気分転換も必要なので、(※8)
この体調で可能な娯楽なども研究しています。
ゲーム、音楽鑑賞、アニメ鑑賞などですね。

だから、このブログには色々な話題がたくさんあるのですが、
どれもこれも、体調改善と体調維持には必要なものです。

過去の記事
※1
過去の記事:化学物質過敏症についての連載コラム
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2015-09-13

※2
悪化の経緯
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2008-09-21
悪化の経緯2
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2008-09-22
悪化の経緯3
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2008-09-23

※3
学習障害?
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2008-05-26

※4
私を支える□の紙
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2009-05-16
私を支える□の紙-2
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2009-05-23
私を支える□の紙-3
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2009-05-30
私を支える□の紙-4
http://canary-nyan.blog.so-net.ne.jp/2009-06-06
他には、色彩検定(2級)、照明コンサルタントなど。

※5
私が小さい頃に亡くなった1級建築士だった祖父も構造が得意だったらしく、
なんとなく劣等感もあったので、別の道を選んだのでした。
それに今思うと、学習障害で計算ができない状態だったのも理由の一つです。
(言い訳にしか聞こえないのが悲しい…)

有機化学に興味を持っていた高校時代には、
「化学は建築に関係ない」と、父に指摘されましたが、
現時点で一番役に立っているのは、有機化学なのです。
細かいことは忘れましたが、大まかな流れは覚えています。

炭素の世界(アイザック・アシモフ選集)
復刻を切望しています。


※6
全ての人に理解を求めるのは難しいです。
一人でも的確に理解できる人が近くに居れば、
物事を冷静に見る余裕が少しできます。

※7
自宅に引きこもっていても治る保証は無く、
職場での適度な緊張感、できる仕事があるということ、
これらは重要なポイントです。

※8
化学物質過敏症発症者は、真面目な人が多いという話もあります。
根を詰めすぎるのは良くないです。
何事も、適度にぬるく、ナマ温かく、継続するのがポイントだと思います。

ゲームは、携帯ゲームの通信をOFFにして使用がお勧めで、
ソフトの内容が重要です。
インクに負けるために本が読めませんが、その部分をゲームで補完ということです。

音楽鑑賞は、基本的にWALKMANを利用しています。
新幹線に2時間以上乗る時など、音楽を聴きながらだと結構OKです。

アニメは、オンデマンドで見ることが多いですが、ドラマや映画より短時間だし、
特にロボット系アニメだと、3次元の物体が動くので、
脳の立体認識部分への良い刺激~ということにしています。
そして、色使いや文字の大きさなど、プレゼンの参考になります。


初出:2012-04-08

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