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「既存住宅を改修したデイサービス」に感じた不安 [介護(介助)]

以前、ケアマネージャーさんから、
最近サービスを開始した
住宅を改修したデイサービスがあり、
小規模で融通が利くから利用してみてはいかがでしょうか」
と、紹介されました。

とりあえず「香料が入った入浴剤を使っている」
という理由で、利用しないことにしましたが、
他にも大きな2つの問題がありました。

1.用途変更の確認申請をしているのか。
2.どの程度の改修工事をしているのか。
a.換気扇を適切に設置しているか。
b.耐震補強をしているか。
c.仕上げ材料はどの程度のレベルか。

まず、1.用途変更の確認申請について。
こちらの書籍を読んで、びっくりして納得したことがあります。
用途変更をしないで使用している施設は、
考えていたよりも多そうです。

事例と図でわかる
建物改修・活用のための
建築法規
適法化・用途変更・リノベーションの手引き


出版社サイトで目次が見られます。
http://book.gakugei-pub.co.jp/mokuroku/book/2289/contents.htm

特に、この部分は参考になります。
第2章 福祉系施設への改修
──保育園、老人福祉施設、障害者支援施設等

私の勤務先では、
福祉関係の建物を設計監理することもあり、
それに関する建築基準法や関連する法律や条例については、
(詳しくはないのですが)馴染みがあります。

でも、住宅の新築・改修工事だけが業務の、
地元の工務店さんだったら・・・

小規模の建物なら申請が不要ですが、
やっぱり気になる避難経路!

参考までに、私が1級建築士受験時から使っている法令集。
基本建築関係法令集 法令編 平成30年版


A5判1704頁
平成29年版は1674頁でした。
入社したころは、もう少し薄かったような・・・(^^ゞ

それから、
2.どの程度の改修工事をしているのか。
a.換気扇を適切に設置しているか。

一般的なリフォームで、
換気扇の増設が無かったら、
室内空気環境は良くないと判断しました。

適切な換気回数が確保できる換気扇設置。
確認申請で必要な換気回数は、住宅で0.5回/時間です。
でもこれは、ホルムアルデヒドに対応する換気回数です。
介護施設なら、
ホルムアルデヒド以外にもイロイロと発生するので、
0.5回/時間では不十分だと思います。

b.耐震補強をしているか。
新耐震基準は昭和56年(1981年)の6月1日に導入です。
国土交通省の記事はこちらです。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr_000043.html

そして、東京都耐震ポータルサイトはこちらです。
http://www.taishin.metro.tokyo.jp/

一般的な建売住宅を改修する場合、
新築当初から耐震壁のバランスが適切とはいいがたい場合も。

c.仕上げ材料はどの程度のレベルか。
壁・天井がビニールクロスではなく、
樹脂を含まない漆喰塗りなら、
空気環境が良くなります。

合板フローリング+床暖房だったら・・・(T_T)
そして、まだまだ理解されていない【香害】問題も・・・

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