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化学物質過敏症の誤解-3 [化学物質過敏症…]

化学物質過敏症が病名登録されて1年と8ヶ月目ですが、
知名度はまだ低いようです。(2009年10月1日)

そして、「過敏症」という単語が病名に使われているので、
アレルギー体質だと思いこまれることが多いです。


化学物質過敏症は、何かの化学物質に大量に曝露されたり、 または、微量だけれども繰り返し曝露された後に、発症するとされています。


化学物質過敏症支援センターhttp://www.cssc.jp/cs.htmlより引用。

体質ではなくて、ある化学物質に対しての抵抗力がとても低くなっている状態です。
だから、原因になっている化学物質を避ければ体調が改善される可能性が高いのです。

シックハウス症候群が悪化すると化学物質過敏症を発症すると言われていますが、
工事現場の職人さんも、体調を崩している人は少なくないです。
歯の治療や病院勤務などでも発症することがあるようです。
それから、タバコの副流煙でも発症します。

私の場合は、原因物質に曝露されている期間が断続的に長いので、
悪化したり回復したりを繰り返しているような状態ですが、
小学校や中学校の増築工事の時にも体調が悪かったことを覚えています。

健康な人では問題が少ないと言われている少量の化学物質でも、
体調が回復する前に同じ化学物質によってダメージを受け続ければ、
その物質への対抗力が低下する可能性があります。
24時間効果が持続する防虫剤(成分は殺虫剤)なども原因に…。

化学物質過敏症の発症者には、
嗅覚がとても鋭くなる人がいますが、(※1)
それは、防衛本能としてそれらの物質を避けるために、
嗅覚が発達したものと思われます。(※2)

※1
妊婦さんが合成洗剤の使用を止めて、
無香料の石けんを使うようになると嗅覚が鋭くなるらしいですが、
それは合成洗剤に含まれる合成界面活性剤や合成香料による
嗅覚の麻痺状態がなくなったことと、ホルモンバランスの変化によるものと思います。
化学物質過敏症がある程度悪化してから回復した発症者の嗅覚の敏感さとは違います。
嗅覚で感知すると共に、体調の悪化も伴いますので。
(ニオイで体調が悪くなるのとも、少し違います)

※2
建築士定期講習の平成22年度版テキストには、
的確な説明が記載されています。


初出:2011-05-18

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