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化学物質過敏症とは(発症者サイド) [化学物質過敏症…]

発症者の置かれている立場を例えると、
湖に浮かんだ小船に乗っている状態です。

その小船には何箇所か小さな穴が開いています。(※1)
気をつけないと、その小さな穴は大きくなっていきます。
そして、少しずつ水が小船に入ってくるので、
毎日、水を小船から出していかないと沈みます。

沈んでしまったら、一人では生活できなくなりそうです。(※2)
だから、毎日水を外に出します。

時々、近くをモーターボートやら、大きな船が通り過ぎると、(※3)
波をかぶって、小船の中の水位が上がります。
穴をふさぐ努力をしながら、水を外に出します。(※4)

寄り添ってくれる小船があると、心強いです。(※5)
でも、水を外に出すのは自分にしかできないです。

穴を塞ぐ薬剤もありますが、長続きしません。(※6)
だから、休みながら水を外に出します。
そうすると、穴が少しずつふさがることがあります。(※7)

波が来ない場所に行くことも、ひとつの手段ですが、
そんな場所、なかなかありません。(※8)
それに、水が多いときには、移動することも大変です。(※9)

慣れない時には、じたばたして、
水位を増やしてしまうことも度々ありましたが、(※10)
慣れてきたので、ちょっとした波なら避けられるようになりました。

でも、いつか水がとーっても少なくなって、
穴が塞がっていくことを信じて、
毎日、水を外に出します。

※1
体内に毒が溜まると、抵抗力が無くなっていきます。
※2
実際に、寝たきりになった方もいらっしゃいます。
※3
香水や整髪剤や制汗剤、合成洗剤や柔軟材、防虫剤を身にまとったひと、歩行中喫煙。
農薬や殺虫剤の散布。排気ガス。
近所での新築、増改築、外壁改修、屋根の塗装(金属屋根、アスファルトシングル、コロニアル)、
屋根の改修(アスファルト防水と塗装)
※4
排毒、解毒。
※5
理解者。協力者。波をかぶらないように気をつけてくれる人。
※6
医者が処方する解毒剤。万能薬なんてありません。
※7
免疫力や抵抗力。体力も。
※8
ケミカルフリーな避難場所。
※9
体調が悪いときには電車に乗っていられる時間にも、限度があります。
電車の状態にも寄ります。
(殺虫剤や消毒薬をまく鉄道会社もあるらしいし、
新車(製造から3年以内)も材料の臭いが残っています)
※10
嗅覚が鋭くなってきたときには、ついつい消臭グッズを買いがちですが、
安全な消臭グッズは希少です。

初出:2008-08-02

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